“イシューがズレてたら、0点”──薬剤師が「仕事できる人」になるために最初に知るべき思考法

こんにちは、Yatzです!
今回は『イシュー』のお話です。ビジネスではめちゃめちゃ重要なワードです。
これが分かっているかどうかで仕事の出来る出来ないが決まると言っても過言ではないです。ハイ。

「頑張ってるのに、なぜ報われないだよ!」そう感じたことはありませんか?

「ちゃんと仕事してるのに、評価されない」
「毎日現場で回してるのに、何か物足りない」

イシューを意識してビジネスすることで、そういった悩みが解消できるかもしれません。
分からない人はずっと損しています。

あなたがどんなに頑張っていても、「イシューがズレていたら、それは0点」

社会人にはもとより、学生にも是非知っておいて欲しいイシューについて是非ご覧ください。

目次

イシューって何?「問い」がズレると、全てがズレる

エド

答えを出す前に、ちゃんと“問い”を見つけろよ。そうじゃなきゃ、錬成も仕事も失敗するぜ。

そもそも「イシュー(issue)」とは何でしょうか?

直訳すると“問題”や“課題”ですが、書籍『イシューからはじめよ』ではこう定義されています。

イシューとは、「本質的で、今答えるべき重要な問い」

つまり、「意味のある問いかどうか」がすべての出発点なのです。

私たちは日々たくさんの作業をこなしています。でも、その作業の背景にある問い(=イシュー)を見誤っていると、どれだけ頑張ってもムダになってしまいます。

例:「優れた野球選手とは?」という問いのズレ

アル

お兄ちゃん、同じ“優れた選手”でも、目的が違えば答えも変わるよね。錬成陣も、使う場面で違うし。

これはグロービスの授業を受けた時に習ったとても象徴的な例があります。

あなたが「優れた野球選手とは?」と聞かれたとします。

さぁ、なんて答えましょうか。少しの時間是非考えてみてください。

。。

と、話を先に進めると、この問いだけでは答えられません。答えてしまったあなた。イシューズレを起こす可能性があるタイプです。
何故って。それは、前提が決まっていないからです。

問いの背景(イシュー)によって、評価軸が全く変わります。
つまり、優れた野球選手が何を指すのかによって回答は大きく変わるので、優れた野球選手とは何かの前提を深掘る必要があったわけです。

  • ドラフトで指名したい選手? を意味しているかもしれません。その場合は、将来性・フィジカルが重要。
  • キャプテンにしたい選手? の意味であれば、 リーダーシップ・人格を評価します。
  • カレンダーに載せたい選手?が前提であれば、 ビジュアル・人気、球団への忠誠心も加味されるかもしれません。

同じ「優れた選手」でも、イシュー(目的)によって答えは全然違うんです。

あなたの仕事、ズレた問いに答えていませんか?

調剤薬局でも似たようなことは日常茶飯事です。

たとえば、上司やオーナーが「今月の処方箋枚数、もうちょっと伸ばせない?」と聞いてきたとします。

ここで「キャンペーンやります!」と即答するのは“犬の道(=考えずに行動に走ること)”です。

まずはじめにすべきは、

  • 「この質問の“意図”は何だろう?」
  • 「売上?客数?別店舗との比較?」
  • 「そもそも処方箋枚数が増えると、会社は何が嬉しい?」

…と、問いの“背景”を考えること。イシューに立ち戻ることです。

『イシューからはじめよ』が教えてくれること

イシューについては、どの業種、どのビジネスマンにも共通して認識すべきワードで、大ベストセラーの本があります。

イシューからはじめよ[改訂版]』(英治出版)です。

著者は、マッキンゼーやヤフー株式会社などで従事し、慶應義塾大学の教授も務めた安宅和人(あたか かずと)氏が書いた本で、ビジネスマンのバイブル的一冊として支持されています。

まだ読んでいない方は、持ってて間違いのない一冊です。また、内容は社会人のステージごとに恐らく読み返す度に新たな発見を生んでくれるものですので、何度も読み返すことでその深みを実感できると思います。

この本では、仕事において「考えるべきことの選び方」がいかに大事かを、論理的にかつ実践的に解説しています。
単なる努力ドリブン(effort-driven)な働き方ではなく、イシュードリブン(issue-driven)な思考が、成果を生み出す鍵になるのです。

本書の中で特に印象的なのは、以下のポイントです。

  • 「解の質」より「問いの質」
  • 「答えるべき問い」に絞れば、仕事は100分の1になる
  • “犬の道”から抜け出せ!

薬剤師という職種でも、患者対応・調剤・店舗運営など、“何となくやるべきこと”が多い分、問いのズレ=イシューズレが起きやすい構造にあります。

だからこそ、「イシューからはじめる」習慣は、現場でも、キャリア形成でも、大きな武器になるのです。

イシューから始める3つのステップ

実際に僕自身が試して効果があった、“イシューからはじめる”ための思考習慣を紹介します。

① 上司の「質問の意図」を考える

 → 質問に即答する前に、なぜそれを聞かれたのかを考える。
  それを聞いた背景は何だろう。どういう意図があるんだろう。

② 作業の前に「何のため?」を問い直す

 → 自分のやってる作業に“目的の言語化”を加える。
  患者さんのため?店の売上のため?これを行うことで何が実現するのか?

③ 問いを変える習慣をつける

 → 例:「もっと忙しくなりそう」→「今やるべき問いは何か?」
  やる必要ある仕事とそうでない仕事は何だろう。

おわりに がんばり方、間違っていませんか?

ロイ大佐

部下の行動を見ればわかる。
優秀かどうかは、“問いの本質に気付いているか“、“どんな問いを追っているか”だ。

わたしも以前は、目の前のことをがむしゃらにこなしていました。
そして、こう思ってました。

『なんでこんなに頑張っているのに、評価してくれないんだよ!見る目がなくてダメな会社だよ。はぁ。』

でも、成果もキャリアも伸びない理由は、わたし自身が原因だった可能性があったということです。

わたしは、コンサルファーム時代に友人から「イシューズレ起こしてんよ」とアドバイスをもらって、
「イシュー?」
と初めてその単語を知り(よくそれでコンサルファームいったなぁとツッコミ来そうですが)、その後、グロービスの授業や『イシューからはじめよ』を読んだことでその大切さを知っていくわけです。そして、過去を振り返ってみて反省すべき点を山ほど見つけられたのは幸いでした。

あなたがもし今、

  • 評価されない
  • やりがいを感じない
  • 将来が見えない

と感じているなら、まず“イシューがズレていないか”を疑ってみてください

それが、「意味のある仕事」への第一歩です。

おすすめ書籍紹介

『イシューからはじめよ』

  • 著者:安宅和人(慶應義塾大学教授/ヤフーCOOなど歴任)
  • 出版社:英治出版
  • 特徴:
    • イシューとは何か?を徹底解説
    • ドリブン型思考との違いがわかる
    • “考える技術”を磨きたい全ビジネスパーソン必読

👉 書籍の英語タイトルは “Start with the Issue(直訳)”
👉 ビッグイシュー(=本当にインパクトのある課題)を見極める視点も学べます

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