こんにちは、ヤツPです!
薬局の売却や事業承継を考えたとき、最初にぶつかるのが「M&A仲介業者って、どこを選べばいいの?」という疑問ではないでしょうか。
ここでは筆者の独断と偏見に満ちた視点で、調剤薬局M&Aに関わる仲介会社を★(星)評価で紹介していきます。もちろん、感じ方や相性は人それぞれですので、あくまで“参考のひとつ”としてご覧ください。
※この記事は、M&Aを考えている「売手」「買手」両方に対してのものとなっておりますが、所々にどちらか寄りに見える書き方になっている点はご了承ください。
M&A仲介業者一覧 調剤薬局向けの大手M&A仲介業者
評価 | 会社名 | コメント |
---|---|---|
★★★★★ | M&A Capital Partners(MACP) | 通称「エムエーシーピー」さんですね。調剤薬局M&Aのトップランナー。大規模ディールには絶対的な安心感があります。 ただし、最近は小規模案件の対応が難しくなっているとも聞きます。 |
★★★★☆ | 共創支援パートナーズ | 新興ながら優秀なエージェントが揃っており、現場感覚に優れた提案が可能。中小規模案件でも柔軟に対応してくれる、隠れた良質エージェントです。 |
★★★☆☆ | MACアドバイザリー | 調剤分野に一定のコミットありなのと、独立支援も行っており薬局運営もしているので業界のことは結構詳しいです。ただし代表変更後は若干カラーが変化した印象を受けます。 |
★★★☆☆ | CBコンサルティング | 案件の規模や状況に応じて合う・合わないが出やすい印象。比較的小さなディールにも応じてくれますが、担当者との相性はチェックを。 |
★★★☆☆ | ストライク | MACP同様、CMも売っており上場企業で知名度は抜群。薬局特化ではないため、担当によって当たり外れが出る可能性も。 |
★★☆☆☆ | 山田コンサルティンググループ | 全体的には堅実だが、調剤業界に特化しているわけではないため、細やかな対応は期待しにくいです。 |
★★☆☆☆ | 日本M&Aセンター | 通称「センター」。全国対応の大手で昔から調剤薬局に関して積極的ですが、ちょっと雑、強引という面も感じます。 |
上記は、過去に取引経験もしくは担当者と実際に打合せをしたことがある中での個人的な評価となります。
これ以外にも多数の仲介業者がありますので、あくまで参考程度にしていただければ。
仲介業者を選ぶときのポイント
仲介手数料が企業によって異なります
手数料の設定は会社によってバラつきがあり、「着手金」「中間金」「成功報酬」などの条件を丁寧に比較しましょう。
- 仲介業者はその名の通り 売手-仲介―買手 の間に入り中立的なポジションとして売手、買手と調整するため基本は両手取り(双方から報酬をもらう)となります。
- 一般的に使われるのが「レーマン方式」です。これは、売却金額(株価)の手数料率が段階的に設定されるもので、例えば5億円以下の部分には5%、5〜10億円の部分には4%……というように計算される仕組みです。
得意な買手とのネットワーク
実はどの仲介業者もロングリスト(候補リスト)は似通っていますが、「どの企業(買手候補企業)と日常的にコミュニケーションを取っているか」は大きく違います。
もし、こんな会社に買ってもらいたいなぁという具体的な企業名がある場合は、直接太いパイプがあるかを確認しても良いかもしれません。
小規模案件の扱いの有無
最近では、譲渡価格が小さい案件を取り扱わない仲介も増えています。特に一人薬剤師・1店舗のM&Aは敬遠される傾向があるため、事前に確認が必要です。
- 最近では、買手候補の中で大手チェーン薬局企業は、買手候補を厳しく見るようになり、年間1,2千万の利益を出していても検討するケースは減ってきているかと思います。仲介業者も買手を探して調整する手間暇を考えると、より大きな案件をこなす方が効率が良いと取扱いを見送るケースも増えてきております。
- 仲介業者がダメでも、東邦薬品などの卸に相談するのも一つの選択肢になります。取引先の売上が減るのは避けたいので自社の薬局部門でM&Aの検討を頂ける場合もあります。
「技術料」を連呼する業者には注意!
ときどき「技術料」ばかりを重視する仲介業者がありますが、これは収益分析の一要素に過ぎず、これで薬局の価値を語るのは不適切です。そもそも価値評価の本質を理解していない可能性があるため、慎重に見極めください。
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んふふ、“技術料”で判断するなど、素人の極みですぞ〜若人よ〜
まとめ 正しい仲介業者選びが、成功の第一歩に
M&Aは、買手企業にとってもインパクトが少なくないケースもあり、また売手にとっては一生に一度あるかないかの大きな決断です。だからこそ、「誰に相談するか」がすべてを左右します。
今回紹介した一覧を参考に、「自分の規模」「目指すゴール」「信頼できる担当者がいるか」といった観点で、じっくり業者を選んでみてください。
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医療M&Aも、戦略なき行動は失敗を招く。我々も情報武装すべきだ
買手企業にとっては、複数社とお付き合いすることが案件獲得の第一歩ですし、売手にとっても複数社に相談し対応力や説明の分かりやすさから判断するのもアリですね。
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