アジェンダって何?薬学生がのぞく“コンサル語”というカタカナ世界

こんにちは、ヤツPです!

薬学生の進路といえば、病院、薬局、製薬企業……。だったのが、
でも、最近では「コンサル」という“白衣の外”の選択肢に進む人も、じわじわと増えています。

私も薬学部出身ですが、学生時代に“コンサル”なんて言葉、ろくに聞いたこともありませんでした。
でも実は、ここ数年、薬学部からコンサル業界に進む人がじわじわと増えているのをご存じでしょうか?

ただし、そんなコンサルの世界に一歩足を踏み入れると、すぐにぶつかる壁があります。

それが、“カタカナ語の洪水”です。

「アジェンダ」「ローンチ」「リバイズ」「インサイト」「プロコン」……

まるで日常会話が外国語のよう。医療用語より謎です。

この記事では、そんな“横文字に支配されたコンサルの世界”を、名探偵コナンのキャラクターたちと一緒にのぞき見してみましょう。

ちょっと異様で、ちょっと滑稽で、でもどこか魅力的かもしれない──

あなたが「薬剤師以外の選択肢」を考えるきっかけになればうれしいです。

目次

君は「その言葉」、本当に意味わかってる?

「アジェンダって、結局スケジュールとどう違うの?」

「ローンチって“始める”でよくない?」

「リバイズって…ただの修正?」

灰原 哀

言いたいだけに聞こえるわね。中身が伴ってないと寒いわよ

そんな疑問を抱いたことがあるあなた。安心してください。それ、正常な反応です。

Episode 0:カタカナに侵されるまでのプロローグ

コンサル転職初日の僕(Yatz)は、最初の定例会議で言語の壁にぶち当たった。

「このアジェンダプロコン観点で整理しといて」

「うん、じゃあコンセンサス取れたらローンチで」

「そのインサイト、もう少し構造化してリバイズかけようか」

毛利蘭

…え?ローンチ?アジェンダ? 日本語で言ってくれた方がわかりやすいよ…

なぜこんなにカタカナが多いのか?

みんな使ってるから

江戸川コナン

“業界の共通言語”ってやつだね。でも、使うことが目的になってないか注意が必要だよ

頭よく見せたいから

怪盗キッド

“アジェンダ”って言った瞬間、知的な演出ができる。ま、煙に巻くには都合がいいけどね

そういう文化だから

灰原 哀

文化って便利な言葉よね。“やめられない言い訳”にもなるわ

カタカナが飛び交う現場を垣間見る

Lesson 1:カジュアルな社内会話に潜む“カタカナ爆撃”

ある朝のミーティング。

部長:「このテーマのアプローチ、来週クライアントとコンセンサス取りたいね」

先輩:「了解です、インターナル用でドラフト作成します。デッドラインは?」

部長:「ASAPで頼むよ」

先輩:「じゃあクイックアダプティで、夕方にインビテーション飛ばします」

毛利蘭

クイック…アダプティ? もう何言ってるのか分かんないよ~!

江戸川コナン

ドラフト=たたき台、デッドライン=締切、インビテーション=招待。知っておかないと、会話についていけなくなるね

阿笠博士

ほほう、“インビテーション”…招待状かね?パーティの話かと思ったわい!

Lesson 2:レビュー(地獄)で飛び交う“詩的な指摘”

レビューでの一幕。

上司:「このスライド、もうちょっと“みし感”出せない?」

上司:「アンケートの結果、“しみじみ感”が足りない。“つるっと”してるから、“ざらっと”させて」

灰原 哀

“ざらっと”? なにそれ、触感の話?

江戸川コナン

“みし感”=MECEっぽさ、“しみじみ感”=リアリティ。“つるっと”は抽象的、“ざらっと”は具体的って意味かな

毛利蘭

ポエムなの?ビジネスの話じゃないの?

コンサルだからというより、その人が行き過ぎているケースもあります。そして、それを分かった感で乗り切る技術も必要になります。

Lesson 3:プロコンとコンテクストの罠

上司:「この提案、プロコン観点でまとめて。あと、コンテクスト整理しておいて」

阿笠博士

“プロコン”って何かのプロテインかね?ワシは大豆派じゃが

江戸川コナン

Pros & Cons、つまりメリットとデメリットのことだよ。“コンテクスト”は文脈、背景だ

灰原 哀

言い換え可能な単語ほど、横文字に逃げる人が多いのよね

Lesson 4:リバイズは“修正”じゃない?

上司:「これ、明日までに一旦リバイズしといてね」

毛利蘭

修正じゃだめなの?なんでそんな遠回しなの?

江戸川コナン

“リバイズ”には、内容を見直してブラッシュアップするって意味がある。“ちょっと直す”よりも踏み込んだ印象を与えるんだ

怪盗キッド

要するに“それっぽく”聞こえる魔法の言葉ってわけさ

卒業テスト:「ネイティブもどき」への道

今ではこのような表現も違和感なく理解できるようになってしまいました。

「このファクトを構造化し、インサイト抽出して、プロコン観点とコンテクスト加味してリバイズしておきます」

灰原 哀

その発言、“相手に伝わる”かどうかが肝心よ

毛利蘭

え…それって、要するに“まとめ直して”ってこと…で合ってるよね?

まとめ:言葉は“知ってるか”より、“届くか”が大事。なんだけど

薬学生として学んできた皆さんにとって、「アジェンダ」「インサイト」「ローンチ」なんて言葉は、最初はまるで別世界の用語に思えるかもしれません。
でも、今回紹介した“コンサル語”は、あくまで一つの文化、一つの慣習です。

そして、はじめはそれが確かに「カッコよかった」。これがキラキラした仕事の世界かぁ~なんて。

時が立つとそんなことも感じず、違和感なく話している自分に気が付きます。そして、日本語でしっかり説明できる人の頭の良さに気付いていきます。

結局、本当に大事なのは、言葉を知っていることではなく、相手に伝わる形で使えるかどうか。なんですけど。

とはいえ、その世界の“言葉”を知っておくことで、選択肢は確実に広がりま、知らないと仕事の進め方に支障が出るので郷に入っては郷に従えというやつですね。

調剤薬局の現場でもそうですよね。光り輝く「DO」というものがあります。「DO処方」だの、「DO」でお願い。などの言葉。
何やねんと思いながら、よく分からないまま現場生活をしていたのが懐かしいです。

なお、コンサル語としてありますが、横文字はコンサルに限らず様々な業種で使用されておりますので、もしも出くわした場合は、焦らず落ち着いて、バレないようにググッてください。
みんなそうしていますので。

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